イギリスとアメリカのようす
ウォーキングバスレポート【イギリス】
イギリスでは、子どもたちとおとなたちがいっしょに、特別なベストを着て歩く。
このベストはね、とっても明るい色で、道を歩いているようすが、よく見えるようにしているんだよ。
それから、子どもたちの重いカバンは、おとなが引くカートに入れて、手ぶらで歩けるようにしている。
これで、子どもたちは歩くことに集中できるし、友だちやおとなとのおしゃべりも楽しめるんだよ。
通学路のいろんな所に「ウォーキングバス停留所(ていりゅうじょ)」があるエリアでは、そこまでお父さん・お母さんが子どもといっしょに歩いてきて、見えないバスに乗せて見送りしたりするよ。停留所ごとに、お客さんがふえていく感じ、楽しそうだね。

イギリスのウォーキングバス。おとなも子どもも同じ目立つ色のベストを着ていて、本当にバスに乗っているみたいだね。

お客さんのリュックサックは全部ワゴンに乗せて、おとなが運ぶ。これで、歩くことに集中したり、おしゃべりを楽しんだり、手をつないだりできる。
ウォーキングバス事例レポート【アメリカ】
アメリカの通学は、えい画などでもおなじみの「黄色いスクールバス」が一般(ぱん)的だったけれど、最近では、子どもたちがおとなといっしょに、みんなでお話しながら、学校まで歩いて行くことが、ふえているんだって。
WALK BIKE&ROLL TO SCHOOLという、全米で取り組まれるプログラムだ。
歩くことのメリットとして、子どもたちの足こしが強くなること、友だちや近所の人となかよくなること、いじめや不登校、引きこもりをへらしたりする効(こう)果があると言われ、安全で健康的な通学方法として、たくさんの子どもたちや学校、ちいきが取り組んでいるよ。

アメリカでは、全国で同じ日にウォーキングバスを行ったり、カンバンや風船を手に持って歩いたり、通学をたのしむ「おまつり」みたいな日があったりするんだって。アメリカの通学路の安全を管理する全国センターの、ウォーキングバスのページ、ぜひおとずれてみてね!
National Center for Safe Routes to School(*)
(*)筆者による参考訳:「学校までの安全な通学路を推進する全国センター」